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2011 エレン・ジョンソン・サーリーフ講演を読む(4) [指導者]

 
 皇帝と王様はどちらが上か?というとこれはどうやら皇帝様のほうが圧倒的に上、ということのようです。
 
歴史上の「皇帝」というと、
 
中国なら秦の始皇帝の秦から始まって清のラストエンペラー溥儀まで。
ヨーロッパならシーザーのローマ帝国―東ローマ帝国―神聖ローマ帝国となって、最後はハプスブルグ家で終わる。
ちょっとラインが異なってフランスでナポレオンが皇帝となり、その後失脚―後にナポレオン三世(これは怪しいけど)で終わる
 
後は南米のマヤ・アステカ・インカ・・・なんかも皇帝が存在したっぽいですが、これは王様のレベルかな??でスペイン人に滅亡させられてしまう。
 
そうして、あとは日本の天皇、となりましょうか。
 
つまりは「帝国」とよ呼ばれる超大国の国家元首で、世襲制の人を皇帝というわけですから、王侯諸貴族などは足元にひれ伏すのみ・・
 
というわけで、よくよく考えるとみると、わが日本の天皇は、いまや地上に残る最後の皇帝と言えるのではないか?? 
 
一般的な認識としては、他国との儀礼的意味合いから王様と同格、なんでしょうけど。  
 
北朝鮮なんかも、世襲制であることと、横暴さと傲慢さと愚鈍さが突出していることなどからチャンピオン級の皇帝と言えそうです。でも聞くところによると、北朝鮮の経済規模は沖縄県と同等、ということなので、とてもとても帝国とは言えません・・・・
 
ということで The last Emperor (symbolic) は日本の天皇ということで決まり? 
 
否、大英帝国の末裔がいましたっけ・・・
皇女とは自称してないし、家庭問題がありますけど・・・ 
 
 
さて本題に戻りまして、 サーリーフ女史の講演も徐々に熱を帯びてきました。
 
ジェンダーというのも一時期流行りましたけど、未発達な国や社会において女性の地位といものは低く抑えられている、というのは往往しばし見られることです。 
 
でも考えてみると、未発達な社会というのは、いったい何が未発達なんだろうか?
 
もちろん経済というのはその代表なんですが、今の時代、国のインフラ整備などにまとまった資本を投入することができれば、相当な勢いでの近代化・発達は見込めるわけです。
タイ・ベトナムなんかは好例でしょうか。 
 
つまり現代においては、適切な投資とテクノロジーを投入すれば、低開発国を国家レベルで改善できて、1等国とは行かないまでも2等国・3等国までに仕立て上げることは、それほど難しくない。のかもしれません
 
このような楽観的シナリオで考えると、女性の地位向上という問題が、低開発国ゆえに存在するということはおかしな話しです。 
 
まあそのようなことを考えつつ、さらに読み進めて行くことにしませう・・・
 
続く 
  
 
========エレン・ジョンソン・サーリーフ講演======== 

この21世紀、年間で百万人もの人間、そのほとんどが女や子供ですよ、を商取引するような国があってはなりません。女や子供が暴力をふるわれたり暴行を受けたりするような国があってはなりません。リーダーシップが男性にだけ備わっている、なんてことを信じている国があってはならないのです。

しかし、希望と楽観の芽はあります。進歩と変化の兆しが見えるのです。世界中で、ゆるやかにではありますが、国際法と人権に対する敬意が、学校や裁判所そして市場における暗闇の一角を照らし始めているのです。男や女が言葉にできないほどの暴行を受けていた密室の窓が開き始め、そして光が射し始めたのです。一時的なものとはいえ、未熟な自由と言う大地に民主主義が根を張り始めたのです。

幕が開けるように、暗闇に日が射し込むように、いままで見えなかったものが見え始めました。テクノロジーが私たちの世界を、一つの繋がりあった隣人へと変えたのです。一つの場所での出来事をすべての街角で見ることができるようになり、そして平和と民主主義、それに伴のう社会正義と公平さを、全ての人々に広めるまたとない機会がやってきたのです。

今、この地球上で日々を生きる女達は、そして男達は声を発する勇気を持ち始めました。数千もの言語で、大きく、強く、「もうたくさんだ」と。
彼らは、心ない暴力を排除し、民主主義の、開かれた社会の、自由の、そして平和の根幹を守っているのです。

だから私は、妹達や弟達に発破をかけています。恐れるな。少数派であっても不正義を非難することを恐れるな。声が小さくとも平和を探し求めること恐れるな。平和を要求することを恐れるな。

もし私が全世界の少女達と女達に語りかけるとしたなら、私はこの簡単な言葉を伝えたいのです。妹達よ、娘達たちよ、友よ、自分の声をみつけなさいと。

私たちはそれぞれ自分の声を持っています。そして、喜ぶべきはそれぞれが異なった声を持っていることです。私たちのゴールは調和の中にあります。それは平和の希求であり正義の追求です。それは人々の権利を守る砦なのです。

私たちの国リベリアそしてイエメンその他の国で、政治的騒乱が収まったことは、新たに与えられた自由が人々に新たな好機を与えるのであれば、意義のあることでありましょう。私たちは、変化への渇望から生まれたこの新たな秩序が、ともすれば過去の無法な道へといとも簡単に陥ってしまうことを危惧しています。
私たちの声を聞いてもらわねばなりません。声を見つけ出しましょう。声をあげましょう。あなたの声を平和のための声にしましょう!
 
 進む道に失敗はあるでしょう、ですから一晩で世界が変わるわけではありません。でも私たちは、その人生の中で変化というものを見てきましたし、世界は私たち全てに及ぶような変化を続けています。
「倫理の世界の長い曲がり道は、それでも正義の方向へむかうのだ」という、ノーベル賞受賞者マーティン・ルーサー・キングJr.の碑に刻まれた言葉のように。

 
 As we celebrate today, we are mindful of the enormous challenges that we still face. In too many parts of the world, crimes against women are still under-reported, and the laws protecting women are under-enforced. In this 21st century, surely there is no place for human trafficking that victimizes almost a million people , mostly girls and women, each year. Surely there is no place for girls and women to be beaten and abused. Surely there is no place for a continuing belief that leadership qualities belong to only one gender.
 
Yet, there is occasion for optimism and hope. There are good signs of progress and change. Around the world, slowly, international law and an awareness of human rights are illuminating dark corners, in schools, in courts, in the marketplace. The windows of closed chambers where men and women have been unspeakably abused are being opened, and the light is coming in. Democracies, even if tentatively, are taking root in lands unaccustomed to freedom.
 
As curtains are raised and as the sun shines upon dark places, what was previously invisible comes into view. Technology has turned our world into one interconnected neighborhood. What happens in one place is seen in every corner, and there has been no better time for the spread of peace, democracy and their attending social justice and fairness for all.
 
Today, across the globe, women, and also men, from all walks of life are finding the courage to say, loudly and firmly, in a thousand languages, “No more.” They reject mindless violence, and defend the fundamental values of democracy, of an open society, of freedom, and of peace.
So I urge my sisters, and my brothers, not to be afraid. Be not afraid to denounce injustice, though you may be outnumbered. Be not afraid to seek peace, even if your voice may be small. Be not afraid to demand peace.
 
If I might thus speak to girls and women everywhere, I would issue them this simple invitation: My sisters, my daughters, my friends, find your voices!
Each of us has her own voice, and the differences among us are to be celebrated. But our goals are in harmony. They are the pursuit of peace, the pursuit of justice. They are the defense of rights to which all people are entitled.
 
The political struggles that our countries – Liberia, Yemen and others – have gone through will be meaningful only if the new-found freedom opens new opportunities for all. We are well aware that a new order, born of hunger for change, can easily fall back into the lawless ways of the past. We need our voices to be heard. Find your voice! And raise your voice! Let yours be a voice for freedom!

 There will be failures along the way, for the world will not change overnight. But we have seen change in our lifetimes, and the world will continue to change in ways that affect us all. As inscribed on the wall of the memorial to Nobel Laureate Martin Luther King, Jr., “The arc of the moral universe is long, but it bends toward justice.”
 
 

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